アーサー王伝説を巡る聖地の旅【イギリス観光&パワースポットを紹介】

イギリスで人気のあるアーサー王伝説は、ブリテン王のアーサーとアーサーに仕えた円卓の騎士たち、魔術師のマーリンを中心とした英雄譚です。『マビノギオン』と呼ばれる中世ウェールズ語写本の中にアーサー王伝説と称される神話や伝承が含まれています。魔術師のマーリンや湖の妖精、モーガン・ル・フェイ、ドルイド、石に刺さった魔法の剣(エクスカリバー)などアーサー王伝説のルーツはケルトであると言われています。アーサー王伝説のあらすじとゆかりの聖地、観光スポットを簡単にご紹介します。

 

イギリス観光 アーサー王伝説と聖地(あらすじ)

 

アーサー王伝説とは中世の英雄・騎士道物語が由来となっており、それに加えて魔術師のマーリンやドルイドなどケルト神話が盛り込まれています。12世紀にジェフリー・オブ・マンモスの歴史書『ブリタニア列王史』が人気を博してアーサー王の人気に拍車がかかりました。

15世紀後半には、トマス・マロリーの『アーサー王の死』にはアーサー王の誕生、円卓の騎士の冒険とロマンス、聖杯伝説の探求、ランスロットと王妃グィネヴィアの関係と内乱、アーサー王の死などが書かれています。

 

アーサー王伝説の簡単なあらすじ

1.アーサー王の誕生

2.円卓の騎士の冒険とロマンス

3.聖杯伝説の探求

4.ランスロットと王妃グィネヴィアの関係と内乱(不倫が発覚し内乱状態へ)

5.アーサー王の死

 

・アーサー王伝説 登場人物

 

アーサー王伝説の主要な登場人物

・アーサー(ブリテン王)

・マーリン(アーサーをサポートする魔術師)

・グィネヴィア(アーサーの王妃)

・ヴィヴィアン(湖の乙女)

・モルゴース(アーサー王の異父姉)

・モーガン・ル・フェイ(魔女、アーサー王の異父姉)

・円卓の騎士たち

ランスロット、ガウェイン、トリスタン、ガラハッド、パーシヴァル、ボールス、モルドレッド、コンスタンティン、ベディヴィアほか

 

 

 

円卓と騎士について

アーサー王の王国(キャメロット城)に仕えていた騎士たちを円卓の騎士と言います。円卓はキャメロット城にあった丸いテーブルで、円卓は上座下座がないため皆平等という考えがありました。

ランスロットは円卓の騎士の中の一人。アーサーの王妃であるグィネヴィアと不義を働き、アーサー王と敵対したため円卓の騎士の分裂の原因になった。

モルドレッドはアーサー王に致命傷を負わせる裏切り者として登場します。最終的にアーサー王とモルドレッドは相打ちになりモルドレッドを討ち果たすが(カムランの戦い)アーサー王も致命傷を負った。

アーサー王は傷を癒やすためにアヴァロン(ブリテンにある伝説の島)へ向かうが、そこで最後を迎えることになりました。アーサー王に侍従していたベディヴィアはアーサー王の望み通りエクスカリバーを湖に投げ入れて物語りは終わります。

 

アヴァロン → 現在のグラストンベリーと考えられている

 

*グラストンベリーはイギリス屈指のパワースポットの1つとして知られ、聖地巡礼で訪れる人も多い人気観光スポットになっています!

 

 

グラストンベリー説について

イングランド王・リチャード1世(自らの剣をエクスカリバーと呼んでいた)が統治していた1191年、グラストンベリー修道院の墓地でアーサー王の墓が発見されたと言われていますが、当時のグラストンベリー修道院長が他の修道院との差別化、格上げのために話を作り上げたと考えられています。

グラストンベリー修道院

 

 

 

イギリス観光 アーサー王伝説と聖地(ケルト神話)

 

紀元前600年頃、古代ギリシャ人が西ヨーロッパに居住していた異民族をケルトイと呼んでいたことから「ケルト」という名称が定着しました。ケルト神話は他の神話と違って唯一絶対の神を持たず、天地創造説がありません。ケルトの神々の物語はドルイドと呼ばれる預言、魔術を行う者による口承神話として語り継がれてきました。

ケルト神話は(ブリテンと異なり)古代ローマ帝国の侵略を逃れ、文化的変容を受けなかったアイルランドを中心としています。

 

・ケルト神話の分類

 

・ダーナー物語(ダーナー神族など)

・アルスター物語(英雄ク・ホリンなど)

・フィアナ物語(フィン・マックール、フィアナ騎士団など)

 

ケルト神話には英雄や騎士団などの武勇伝のほかにも、神、妖精、ドルイド僧、魔術などが登場しファンタジーに溢れています。

 

・アーサー王伝説に出てくるケルト神話

 

アーサー王伝説に登場する魔術師マーリンはケルト神話のドルイド僧だと考えられています。実際、アーサー王伝説には湖の妖精や魔女、運命の石と魔剣エクスカリバーなどが登場します。

 

 

マーリンとは?

マーリンはブリテン王ユーサー・ペンドラゴンを導き、ブリテン島の予言を行った魔法使い。ユーサーの息子であるアーサーの助言者として登場します。ストーンヘンジの巨石もアイルランドからドルイドが魔法で運んだと信じられてきました。

 

ストーンヘンジ

https://www.english-heritage.org.uk/visit/places/stonehenge/

 

Keroppy
ストーンヘンジはイギリスにある世界遺産で、英国最強のパワースポットと言われています。世界で最も有名な先史時代の遺跡の1つで神秘に満ちています。特にブルーストーンという石は特別な力を持っていると考えられています。

 

Flora
実際に訪れた人の中には、癒やしや気分の高揚を感じたと話している人が多くいます。イギリス南部にある遺跡、聖地が直線的に並んでいるため、エネルギーが流れる線(セント・マイケルズ・ライン)で結ばれているストーンヘンジは特別なパワースポットと言われています。

 

 

エクスカリバーと運命の石

アーサー王伝説には、剣が突き刺されていた『運命の石』と魔法の力を秘めた選定の剣『エクスカリバー』が有名です。これらもケルト神話が由来となっています。

 

 

 

ケルト神話と魔法の道具

ダーナー神族が魔の雲に乗り、アイルランドにやってきました。彼らはその島の神秘な4つの町から魔法の力のある道具を4つ持ってきたとされています。

4つの町の中の1つであるファリアスから「リア・ファイル」と呼ばれる『運命の石』が運ばれてきました。この石はアイルランドの初期の王たちの手に渡り、正しい王と称される者には人間の声で叫び声をあげて予言すると言われています。

 

ドルイド:ケルトの僧侶階級のこと。ドルイドはアーサー王伝説に登場する魔術師マーリンにも反映されています。ドルイドはケルト人社会の司祭で、宗教儀式のほか政治・社会的影響力を持ちます。

 

聖杯:キリストが最後の晩餐で用いた杯のことです。磔になったキリストの血を受けた聖杯にはあらゆる傷病を癒やす力があるとされ、アーサー王伝説とも結びついています。ある日、アーサー王宮に聖杯が現れて、円卓の騎士たちが聖杯を探すために旅に出ます。

 

 

 

 

イギリス観光 アーサー王伝説と聖地(観光スポット)

 

イギリスにはアーサー王伝説にまつわる聖地がたくさんあります。映画や小説、アニメ、ゲーム等によって幅広い年代の人から認知されて人気が高く海外からも観光客が訪れます。アーサー王ファン向けにおすすめ観光スポットをご紹介します。

 

・コーンウォール

 

イギリス、イングランド南西部にありロンドンから4時間半ほど。

 

Keroppy
2021年6月英国で行われた主要7カ国首脳会議(G7サミット)の会場です。

 

ティンタジェル城(Tintagel Castle)

コーンウォール北部の海岸の高い崖の上に立つ古城で、アーサー王の生誕地として知られています。

https://www.english-heritage.org.uk/visit/places/tintagel-castle/

 

マーリンの洞窟(Merlin’s Cave)

ティンタジェル城の崖下にはウーサー/アーサー王を導いた魔術師マーリンに関する洞窟があります。

 

 

キング・アーサーズ・グレートホール(King Arthur’s Great Hall)

コーンウォールにあるアーサー王の館として知られているが、実際の邸宅ではなくアーサー王に関するものが展示されています。

http://www.kingarthursgreathalls.co.uk/

 

 

ドズマリー・プール(Dozmary Pool)

イギリス南西部コンウォール地方にある湖(観光地ではないので注意)

アーサー王伝説に登場する湖の乙女が住んでいた場所として知られています。

また、アーサーが石に突き刺さった剣(エクスカリバー)を引き抜いて手に入れた場所とも言われています。

 

 

 

 

・グラストンベリー

 

イギリス、イングランド南西部サマーセット州にありロンドンから約4時間。

 

 

 

グラストンベリー・トー(Glastonbury Tor)

アーサー王伝説に登場する伝説の島・アヴァロンという言い伝えがあります。

また、イギリス屈指のパワースポットとして知られています。

https://www.nationaltrust.org.uk/visit/somerset/glastonbury-tor

 

 

グラストンベリー修道院(Glastonbury Abbey)

アーサー王とグィネヴィア王妃が埋葬された墓があったと言われています。

https://www.glastonburyabbey.com/

 

 

 

 

・ウィンチェスター

 

イギリス、イングランド南部ハンプシャーにあります。アングロサクソン時代は、ウェセックス王国の都として栄えた町。(アルフレッド大王)

 

 

グレートホール(Great Hall & Round Table)

アーサー王ゆかりの円卓があり、アーサー王の肖像画と円卓の騎士の名前が描かれている。

https://www.visitwinchester.co.uk/listing/the-great-hall/

 

 

 

 

・ウェールズ地方

 

スノードニア国立公園はウェールズ北西部にあるスノードン山と湖を含む周辺一帯で、人気観光地になっています。

 

 

スリン・オグウェン湖(Llyn Ogwen)

アーサー王がモルドレッドと戦って瀕死の重傷を負い、ベディヴィアがアーサー王の望み通りエクスカリバーを投げ入れた伝説の湖。

https://www.visitwales.com/info/history-heritage-and-traditions/discover-king-arthurs-wales

 

 

カーマーゼン(Carmarthen)

ウェールズ南西部にある都市で、アーサー王伝説の魔術師マーリンのホームタウンとして知られています。

https://www.visitwales.com/attraction/museum/carmarthenshire-county-museum-917370

 

 

 

 

・魔術師マーリン(ロケ地)

 

魔術師マーリンはイギリスのTVドラマシリーズ(2008-2012)でアーサー王伝説に登場するマーリンを主人公にした作品です。魔術師マーリンはキャメロット王国で宮廷医師のガイアスに師事し、ウーサー・ペンドラゴン王の息子アーサーを守る使命がある。ある日、マーリンは地下に閉じ込められていたドラゴンを発見する。ドラゴンの予言では、アーサーがキャメロンに魔法を取り戻してアヴァロンの地を統一するという。

 

主な登場人物 役柄
マーリン(コリン・モーガン) 主人公、魔法使い
アーサー(ブラッドリー・ジェームズ) キャメロットの世継ぎの王子
ガイアス(リチャード・ウィルソン) キャメロット宮廷医師
ウーサー(アンソニ-・スチュワート・ヘッド) キャメロットの王

 

モルガーナ(ケイティ・マクグラス) ウーサーの里子、次第に魔力が現れる
グウェン(エンジェル・コールビー) モルガーナの侍女、後に王妃となる
ドラゴン(ジョン・ハート) キャメロット城の地下に幽閉される
アグラヴェイン(ナサニエル・パーカー) アーサーの叔父
ランスロット(サンティアゴ・カブレラ) 円卓の騎士の一人
モードレッド(アレクサンダー・ヴラホス) アーサーを殺すと予言されたドルイド

 

BBC公式サイト

https://www.bbc.co.uk/programmes/b00mjlxv

 

 

ラグラン城(Raglan Castle)

ウェールズの南東部モンマスシャーにある15世紀後半に建てられたお城。カーディフから車で約40分。歴代の支配家族が、グレート・タワーとして知られる砦を備えた要塞城を建造しました。

 

ラグラン城は映画やドラマの撮影スポットとして有名です。https://cadw.gov.wales/visit/venue-hire/filming-photography

 

オフィシャルサイト

https://cadw.gov.wales/visit/places-to-visit/raglan-castle

 

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パズルウッド(Puzzlewood)

イギリスのグロスターシャーにある古代の森林地帯。こちらも映画やドラマの撮影スポットとして有名で、観光名所になっています。ラグラン城から近いので一緒に観光地巡りすると良いでしょう。カーディフから車で約1時間。

 

魔術師マーリンのほか、ドクター・フー、ハリーポッター、スターウォーズなどの撮影が行われた場所です。

https://www.puzzlewood.net/index.php/filming-at-puzzlewood

 

オフィシャルサイト

https://www.puzzlewood.net/

 

 

 

まとめ

今回はアーサー王伝説と聖地巡礼の旅についてご紹介しました。アーサー王伝説にまつわる聖地と人気観光スポットも一緒に掲載したので、興味がある方はイギリス旅行の際には是非訪れてみてください。

 

 

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