【ボンファイヤー】BBCドラマ・シャーロックにも登場したエピソード

毎年秋の終わりを告げる10月31日はハロウィンのお祝いが行われます。しかし、イギリスではハロウィンよりも花火を打ち上げるボンファイヤー・ナイトの方が伝統的なお祝いとして盛んに行われています。ボンファイヤーとは一体なんのことなのでしょうか?日本ではほとんど知られていないイギリスの伝統行事をBBCドラマ・シャーロックと一緒にご紹介します。

 

ボンファイヤーの歴史

 

イギリスに来て驚いたのは、11月の初冬の寒空に花火が打ち上げられていたことでした。日本で花火と言えば夏の夜空ですからね。ボンファイヤーとは、毎年11月5日の夜にイギリス各地で花火を打ち上げてお祝いする伝統行事です。ボンファイヤーと言っても馴染みのない人には何のことだか分からないと思うので、これからボンファイヤーの歴史について書いていきます。

 

ボンファイヤー(イギリスの宗教対立が背景)

 

17世紀初頭イギリスのイングランドでは、キリスト教においてプロテスタントとカトリックの宗教的な対立が深まっていました。当時、イングランド王はプロテスタントであったジェームズ1世が統治していました。

ジェームズ1世は、カトリック教徒に対して強硬な姿勢で弾圧を行っていたことからカトリック教徒の間で不満が募っていました。このため、カトリック教徒たちはプロテスタントであったキング・ジェームズ1世を暗殺し、カトリックを擁立しようと企てることにしました。

 

 

 

イギリスの宗教対立の原因とは?

ヘンリー8世が王妃との離婚を巡り英国国教会を創立したが、ヘンリーの娘メアリー1世はカトリック教徒以外の信奉者を弾圧した。その後、王位を継いだエリザベス1世は再び英国国教会を軸にした政策を打ち出したためイギリス国内は宗教対立が深刻な状態だった。

 

1603年ジェームズ1世(同時にスコットランド王ジェームズ6世)が即位すると、カトリック教徒の母と妻を持つ王は期待に反して英国国教会を支持した。これに反発したカトリック教徒たちがテロを計画することになった。

 

 

ボンファイヤー(ガイ・フォークス)

 

イングランド国王であったジェームズ1世と議会を爆破する陰謀は、ガイ・フォークスと呼ばれる男を中心に5人の主犯格によって画策されました。陰謀計画では前夜4日の夜、議会の地下所蔵庫にあった火薬を点火し、国王と議会を爆破してイングランドをカトリック教国にするという暗殺計画でした。しかし、密告者から政府に警告を知らせる手紙が届き、1605年11月5日に謀反の罪でガイ・フォークスたちは逮捕されました。このようにして前代未聞の火薬陰謀計画は阻止されました。

 

国王暗殺計画を企てたガイ・フォークスたちは現行犯逮捕されてロンドン塔に幽閉されることになりました。最初は事件への関与を否定していましたが、拷問を受けて最後には罪を認め、処刑されました。

 

イングランド・ヨーク生まれ育ちのガイ・フォークス

ガイ・フォークス(匿名を意味するアノニマス)の看板を通りで見かけました。

 

 

ボンファイヤー(花火とかがり火)

 

以降、11月5日の夜にガイ・フォークスに模した人形をかがり火の中に投げ入れて燃やし、花火を打ち上げて国家の平和と安全を祝う行事が行われるようになりました。これがボンファイヤー・ナイトと呼ばれる由来となります。

ちなみにボンファイヤー(bonfire)とは、お祝いの大かがり火、たき火という意味です。野外で焚く火のことを指しています。

 

 

ボンファイヤー(シャーロック・ドラマシリーズ)

 

ボンファイヤー・ナイトですが、ドラマを見てどんな感じなのか知ることができます。英国BBCが制作したドラマ・シャーロック(SHERLOCK)シーズン3・エピソード1『空の霊柩車』(The Empty Hearse)の中で再現されています。海外ドラマシリーズ・シャーロックは、有名な推理小説『シャーロック・ホームズ』を現代版にアレンジした推理ドラマです。

 

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BBCドラマ SHERLOCK(シャーロック)

 

アーサー・コナンドイルの小説「シャーロック・ホームズ」シリーズを現代風にアレンジしたイギリスBBC製作のドラマシリーズ。21世紀のイギリスが舞台で、シャーロック・ホームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)がジョン・ワトソン(マーティン・フリーマン)と一緒に問題や事件を解決する。各エピソードはコナンドイルの原作が元になっています。

 

大まかなあらすじ:陸軍の軍医としてアフガン戦争に従軍したジョン・ワトソンはイギリス本国に送還され、リハビリ生活を送っていた。ルームメイトとなったシャーロック・ホームズは社会不適合者ながら頭脳明晰なコンサル探偵。天才的なひらめきと21世紀の文明の利器を駆使してジョンと共にあらゆる難問を解決していく。

 

・シーズン1(2010)

・シーズン2(2012)

・クリスマス・ミニエピソード(2013)

・シーズン3(2014)エピソード1『空の霊柩車』(The Empty Hearse)

・特別編(2016)

・シーズン4(2017)

 

BBC公式サイト

https://www.bbc.co.uk/programmes/b00t4pgh

 

 

このエピソードの中では、ガイ・フォークスを模した人形やボンファイヤー、国会議事堂テロ計画などが描かれており、シャーロックたちがテロ爆破計画を阻止する内容になっています。詳しいあらすじはネタバレになるのでここでは割愛しますが、イギリスの文化を知ったり英語の勉強になるのでおすすめです。

 

 

 

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まとめ

 

イギリスではハロウィンよりもボンファイヤー・ナイトにかがり火を焚いて花火を打ち上げるお祝いが盛んに行われています。日本人にはあまり馴染みのない伝統行事ですが、シャーロックなど海外ドラマを見て知ることができます。楽しみながら英語の勉強ができるのでおすすめです。

 

 

 

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