大人が英語のコミュニケーション能力を向上させる方法【今からでも遅くない】

英語力を飛躍的に伸ばすには英語の基礎であるリスニングを向上させなければなりません。リスニングは見かけの単純さとは異なり、英語が聞き取れるようになるまでのプロセスは複雑です。リスニングとスピーキングを含むコミュニケーション能力を向上させるのは容易ではありません。今回はコミュニケーションの要であるリスニングとスピーキングの英語学習法について解説します。

 

英語学習とコミュニケーション能力

 

英語学習はリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能から成り立ち、バランスがよいほど総合的な英語力が高いと言えます。これらの中でも特にリスニングは英語の基礎であり、リスニング力が低いと英語力が伸び悩むことになります。

 

英語学習は早ければ早いほど英語の習熟度が高くなり有利と言われています。特に幼少期のうちから英語に触れて育った子供はバイリンガルレベルまで到達することができます。

 

大人は子供と違って臨界期を過ぎると英語の習得が難しくなると言われていますが、英語の勉強法を間違わなければ英語を話すことができるようになります。

 

 

・知識よりもスキルを磨く

 

日本における従来の英語学習法は「文法訳読式」が用いられてきたためリーディング力がとても高いのですが、その反面リスニングやスピーキングなど音声やオーラル面が弱い傾向にあります。

 

英語のリスニングやスピーキングが弱い、ビジネス等で英会話が必要な方は、学術的な英語の知識を深く掘り下げるよりも実践的なスキルを磨くような学習法にシフトした方が良いでしょう。大人が英語を学ぶ場合、子供と違って自然に言葉を習得することが難しくなるため基本的な英文法や構文の勉強をしないと効率が悪くなります。

 

私たちはコミュニケーションの一部としてリスニング(英語の聞き取り)を行い、スピーキング(発話)を介して言語情報を伝達しています。英語の基礎であるリスニングはコミュニケーション活動の基本的な役割を担っており、インタラクティブな交流においてリスニング力とスピーキング力は不可欠な要素です。

 

 

・インプットとアウトプット

 

英語学習全般に言えるのですが、英語を習得するには英語漬けになって良質なインプットを大量に行うことが必要です。これは第二言語習得理論の権威であるクラッシェンが提唱したナチュラル・アプローチと呼ばれるもので、母語を身につけるように理解可能なインプットをたくさん行い、自然にアウトプットへ繋げることで言葉を習得させます。

 

英語ができない原因の1つは英語のインプット不足です。英語の音声を大量にインプットすることで英語の基礎であるリスニング力を高めます。また英語のスピーキングも良質なインプットがなければアウトプットに繋がりません。

 

英語のインプットを行うには自分のレベルに合った理解できる教材を選びます。やさしい英語を聞いたり読んだりして大量にインプットを行うと、日本語を介さず英語を英語のまま直読読解できるようになります。すると英語に対する理解力やスピードが高まって英語を英語のまま思考・理解できる英語脳ができあがり、リピート練習をするとアウトプットが瞬時に行えるようになります。

 

 

 

コミュニケーション能力/リスニング編

 

英語でコミュニケーション能力を高めたい場合、英語の基礎であるリスニングが中心的な役割を担うため英語の音声を用いて英語学習を行いましょう。

 

・リスニングは複雑で難しい

 

リスニングは音を聞き取る音声的な側面と、その意味を理解する言語的な側面があります。英文が流れてきたときに音声(発音も含む)とその語の意味が分かると英語が聞き取れます。

リスニングは英文が長くなればなるほど複雑になり聞き取りが難しくなるため、基本的な文法や構文、語彙増強なども必要になります。

 

 

・リスニング力をアップする方法(ディクテーション)

 

リスニングの学習法は英語をたくさん聞いて自分の耳(脳)に英語をコピーします。そのとき内容の理解できる教材を選び、音声(発音を含む)と意味を一緒に理解します。

 

基本的にリスニングの教材は何でも構いませんが、自分のレベルに合った音声教材や映画・ドラマなどがおすすめです。

 

 

 

ディクテーションのやり方 2ステップ(スクリプトは必ず用意する)

1.英語の音声を聞きながらそれを書き取り、英語の音声と文字を一致させていきます。

 

2.実際に聞こえてきた音と紙に書き取った自分が認識している音との違いを照合します。

 

*答え合わせをしたとき、実際の音と書き取った音の違いがあるところが聞き取れない原因となっています。

*間違った箇所は何度も英語を聞いて音読し、正しい発音を刷り込んで英語が聞き取れる耳にしていきます。

 

 

 

ディクテーションやシャドーイング以外のリスニング学習法

 

・最小対(minimal pair):light-rightなどの聞き分け

・音変化:got you → gocchaなど音変化の学習

・スクリプトを見て聞く

・発話速度を遅らせて聞く

・人工的にポーズを入れて聞く

・繰り返し聞く

 

 

コミュニケーション能力/スピーキング編

 

簡単に英会話のプロセスを説明すると下記のようになります。

 

  1. リスニング
  2. その言葉を瞬時に理解
  3. 英作文
  4. 発声

 

4つのプロセスを容易に速く行う能力を身につけると流暢に英語を話すことができるようになります。

 

英語学習者が発話するときに向けられる注意の容量は一定のため、流暢さ(fluency)、正確さ(accuracy)、文構造の複雑さ(complexity)のどれか一つに集中すると他に注意が向かなくなります。例えば、新しい表現や複雑な構文を使おうとすると流暢さや正確さに欠けてしまいます。

 

 

・ワーキングメモリーと長期記憶

 

文法書などで学んだ知識(宣言的知識)は長期記憶に存在し、それをワーキングメモリー(作業記憶)上で言葉を解釈しながら処理してアウトプットにつなげることを手続的知識といいます。

 

ワーキングメモリー上では過程処理に注意を払いながら行われるため時間がかかってしまい容量を消費してしまうため効率が悪い(一度に1つしか処理できない)ですが、流暢に英語が話せるようになると処理に伴う注意量が減少して処理手続きが効率的になり、長期記憶の中に貯蔵されている項目へ直接アクセスできるようになります。

 

 

ワーキングメモリーとは?

一時的に情報を保持し処理する能力(脳の前頭前野)

例:登場人物を記憶しながら読書をする

 

 

長期記憶とは?

情報を長期的に記憶すること(脳の海馬)

例:自分の名前など絶対に忘れない記憶

 

 

英語をスラスラ話せるようになるには長期記憶にある知識(英文法や語彙など)に直接アクセスできるようになる必要があります。そのためには、英語学習で覚えた知識を長期的な記憶として保持する必要があります。

 

例えば英単語の場合、1日に何時間も集中してたくさん覚えるより一定期間あけて繰り返し学習するほうが長期記憶として定着しやすいと言われています。覚えた内容は24時間後には74%忘れてしまうため必ず復習する習慣をつけましょう。この復習するサイクルが早ければ早いほど記憶の定着が高まります。

 

 

 

・スピーキング力をアップする方法(シャドーイング)

 

リスニングの所でもご紹介しましたが、シャドーイングはスピーキング力を伸ばす学習法でもあります。テキストを見ないで実際に聞こえてきた英文を声に出して数秒遅れでリピートしていくため良い訓練となります。

 

ただし、シャドーイングは初心者が行うには負荷が高いので、いきなりシャドーイングを行うことが難しい方は以下のステップを踏むと良いでしょう。

 

 

シャドーイングのやり方 3ステップ

1.あらかじめ英文に目を通して内容を理解し、テキストを見ながら音読します。

2.テキストを見ながら同時に発音(オーバーラッピング)を行うと負荷が軽くなります。

3.最終的にはテキストを見ないで音声に少し遅れながらシャドーイングを行います。

 

 

まとめ

 

今回は英語のコミュニケーション能力を高めるリスニングとスピーキングを中心にご紹介しました。英会話ができるようになるには英語を大量にインプットする必要があります。

 

 

 

英会話を学ぶなら・・・

英語を話すのが苦手だと感じている人は少なくありません。

しかし英会話はやさしい中学レベルの英語で成り立っています。

→つまり、中学レベルの英語の基礎練習が不足しているから英語が話せないのです。

英語は積み重ねの学問なので基礎で躓くと挫折の原因になります。

 

英語は学問であると同時に技能でもあります。

英語を話す練習をしなければ英語が話せるようになりません。

また英語に触れる機会がほとんどないというのも英語が話せない理由の一つかも知れません。

英会話を上達させるには音読やシャドーイングなどのトレーニングが不可欠です。

そして、ネイティブスピーカーと実際に会話して練習する必要があります。

できれば自分の間違いを指摘してくれる英語指導者資格を有する講師に習うのがベストです。

 

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