【英語学習・多読にもおすすめ】英文学史と文学作品の紹介

英語学習や多読にも取り入れられている英文学の作品はさまざまなジャンルがあります。英語を楽しみながら勉強したい、文学や本を読むのが好き、海外の文化に興味がある人にとって読書はうってつけの勉強法です。しかし英文学と言っても範囲が広いのでどのような本を選んだら良いか迷うと思います。今回は文学作品を選ぶ際に参考となるように英文学の歴史について時系列で詳しく説明していきたいと思います。

 

英文学史と時代区分

 

英文学とはヨーロッパ文学の流れの一部であり、8世紀前後から今日に至るまで書かれています。

英文学は過去から現在に至るまで多くの作品を生みだし、文学(小説)は主として虚構と想像力によって書かれたものです。

それらは文学の世界の中で、過去から未来へ続く流れや歴史があります。

そのため、文学作品を深く理解するためには時代背景や歴史的な観点から作品を読むことが必要になります。

 

 

・英文学の起源

 

イギリス文学の起源

・口承文学(6世紀)

 

OE(Old English古英語)(7世紀頃~)

・世俗文学、キリスト教以前の文学

・『ベオウルフ』(Beowulf)英雄詩、ゲルマン系の言語でドイツを含む北欧世界

 

ME(Middle English中英語)

・ノルマン人の征服(1066)、フランスを通して南ヨーロッパの影響(1100年~1500年)

・宗教文学、聖人伝、信心書(アーサー王伝説/ブリテン物ほか)

・チョーサー(Geoffrey Chaucer)『カンタベリー物語』(The Canterbury Tales)など

 

16世紀~17世紀前半の文学 

・ヒューマニズムと近代文学(散文、ソネット、修辞学、ルネッサンス・ヒューマニズム)

・シェイクスピア、トーマス・モア、ミルトンなど

 

17世紀後半~18世紀前半の文学 

・スコットランド王ジェームズがイギリス国王となり宗教・政治が不安定(人々は内面を分析し表現するようになる)

・スウィフト(Jonathan Swift)『ガリバー旅行記』(Gulliver’s Travels)などの風刺

 

18世紀後半~19世紀前半の文学 

・ロマン主義(感受性、感情、情熱、尊重)

・ブレイク、ワーズワース、シェリー、キーツ、バイロン、ギリシアなど

 

19世紀の文学 

・ヴィクトリア女王統治の安定と繁栄の一方で、工業化による社会のひずみ

・女流作家(ジェーン・オースティン、ブロンテ三姉妹ほか)、ディケンズ、オスカーワイルドなど

 

20世紀の文学 

・2つの世界大戦、経済恐慌など激しい変化

・アイルランドの文芸復興(イエイツほか)、モダニズム文学運動(T.S.エリオットほか)

・戦後は古典主義、啓蒙主義、ファンタジー(トールキンのThe Lord of the Ringsなど)

 

 

 

英文学とシェイクスピア

 

ウィリアム・シェイクスピアはイギリスのストラトフォード・アポン・エイヴォン出身の劇作家・詩人で、『ハムレット』、『マクベス』、『オセロ』、『リア王』などの四大悲劇をはじめ『ロミオとジュリエット』、『ヴェニスの商人』など数多くの作品を書き上げました。

彼の作品には秩序の崩壊と回復、悲劇、史劇、喜劇、暗い喜劇などが書かれ、修辞的で巧みな言葉遣い、語呂合わせ、論理の遊びが非常に多いのが特徴です。

 

Keroppy

‘To be or not to be, that is the question’

(ハムレットの中に出てくる有名な台詞で韻を踏んでいます)

 

 

詩の分野ではソネット(sonnet)形式がイタリアから入ってきて、無韻詩(blank verse)とともに完成されました。

ソネットとは14行詩のことで、シェイクスピアのソネット集が有名です。

無韻詩とは弱強5脚の韻を踏まない詩で、シェイクスピアの詩劇やミルトンの叙事詩『失楽園』などがある。

 

 

・シェイクスピア・グローブシアター

 

グローブ座とはロンドンにある劇場。

実際にシェイクスピアの劇が演じられていた場所にあり、当時の建築様式で劇場を復元しています。

上演のほか、シアターツアー、展示などが行われています。

https://www.shakespearesglobe.com/

 

 

・ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー

 

シェイクスピアの本拠地ストラトフォード・アポン・エイボンに居を構える劇団です。

観劇(シェイクスピア劇ほか)、展示室、カフェ、バー、屋上レストラン、ガイド付き劇場ツアーなどが行われています。

https://www.rsc.org.uk/

 

 

英文学作品の紹介

 

文学作品を楽しみながら英語力をあげるには洋書をたくさん読むことをおすすめします。

いきなり原書を読むのが難しい場合、日本語に訳されたものを読んでから挑戦してみましょう。

また、英語学習や多読目的だけでなく、本を読んで知識や教養も身につけましょう。

 

8~9世紀頃の英文学最古の伝承作品『ベオウルフ』(Beowulf)

デンマークを舞台とし、英雄ベオウルフがドラゴンを退治する英雄譚

 

 

ジョナサン・スウィフト『ガリバー旅行記』(Gulliver’s Travels)

一連の奇妙な旅行記で、子供向けの物語とみなされることもあるが道徳と品行に対する風刺文学とされています。

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シェイクスピア『ハムレット』(Hamlet)

デンマーク王子ハムレットが父親を殺し母を奪った叔父に復讐を果たす悲劇

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ジェーン・オースティン『高慢と偏見』(Pride and Prejudice)

18世紀末から19世紀初頭のイギリスが舞台で、誤解と偏見から起こるすれ違いを描いた恋愛小説

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シャーロット・ブロンテ『ジェーン・エア』(Jane Eyre)

孤児であったシェーンの成長と恋愛・結婚を描いた作品で、当時の社会に反抗した女性像が多大な反響を呼んだ

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チャールズ・ディケンズ『クリスマス・キャロル』(A Christmas Carol)

守銭奴のスクルージがクリスマス・イブに超常的な体験をし、過去・現在・未来の旅をして改心するお話

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J・R・R・トールキン『指輪物語』(The Lord of the Rings)

架空の世界を舞台にしたハイファンタジーで世界の運命を左右する指輪戦争

ホビットやエルフ、人間、ドワーフ、魔法使いなどが登場する

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まとめ

 

英文学の歴史とおすすめの文学作品をご紹介しました。英語学習や多読だけでなく知識や教養を身につけることもできる文学作品を原書で読んでみましょう。楽しみながら英語力を向上させることができます。いきなり原書で読むことが難しい場合は日本語に翻訳されたものを読み、内容を頭に入れてから原書を読んでみましょう。今回取り上げた作品はクラシカルな作品なので英語中~上級者向けです。英語が苦手な人はもっと易しい英語で書かれている絵本や児童文学からチャレンジしてみましょう。

 

 

 

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