ハリーポッターはイギリス人のJ.K.ローリングが書いた児童小説で、イギリスを舞台にした魔法使いのお話です。書籍は世界中で翻訳されている大ベストセラー作品で、映画やゲームにもなりました。ハリーポッターはイギリスが舞台になっているので、ファンだけでなくイギリス文化や習慣に興味がある方にもおすすめです。今回はハリーポッターとロンドンにあるスタジオ・ツアーを７つのポイントにしぼってご紹介します。
ハリーポッター・スタジオツアー（小説・映画）
ハリーポッターのスタジオ・ツアーに参加する際、あらかじめ小説/映画のあらすじや内容を知っているとさらに楽しめます。スタジオ・ツアー施設内には小説や映画に出てくる舞台のセット、小道具、魔法アイテム、衣装などがたくさん展示されています。また、オフィシャルガイドブックも販売されており、詳しい解説が掲載されています。
| ハリーポッター小説 | 簡単なあらすじ | 魔法とキーワード |
| 第１巻
ハリーポッターと賢者の石 Harry Potter and the Philosopher’s Stone |
両親を亡くしたハリーは親戚のダーズリー家に預けられる。ある日、突然ホグワーツ魔法学校から入学許可書が届く。 | プラットフォーム9と3/4、ホグワーツ特急、ホグワーツ魔法学校、ダイアゴン横丁、賢者の石 |
| 第２巻
ハリーポッターと秘密の部屋 Harry Potter and the Chamber of Secrets
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ホグワーツでは「秘密の部屋」が話題に。ある日ハリーは秘密の部屋へと続くトンネルで古い日記帳を見つけるが、そこにはT.M.リドルが…。 | 秘密の部屋、スリザリン、マグル、アズカバン（刑務所）、嘆きのマートル（ゴースト）、不死鳥フォークス、日記、T.M.リドル（ヴォルデモート） |
| 第３巻
ハリーポッターとアズカバンの囚人 Harry Potter and the Prisoner of Azkaban
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ハリーはアズカバン（刑務所）を脱獄したシリウス・ブラックに命を狙われる。しかし、両親を裏切って死に追いやったのはシリウスではなかった。 | アズカバンの囚人、シリウス・ブラック、ホグワーツの地図、ピーター・ペティグリュー、狼男（ルーピン） |
| 第４巻
ハリーポッターと炎のゴブレット Harry Potter and the Goblet of Fire |
炎のゴブレットに参加者の名前を書いた紙を入れ、三大魔法学校対抗試合の代表選手を選出する。また、ヴォルデモートが復活を果たす。 | 三大魔法学校対抗試合、炎のゴブレット、ヴォルデモート、デスイーター（死喰い人）、闇の印、ポリジュース（変身薬）魔法省 |
| 第５巻
ハリーポッターと不死鳥の騎士団 Harry Potter and the Order of the Phoenix |
ハリーは不死鳥の騎士団から、ヴォルデモートが極秘にあるものを探していると知る。シリウスはベラトリックスの呪文で死ぬ。 | 不死鳥の騎士団、闇の魔術に対する防衛術、ベラトリックス・レストレンジ、ダンブルドア |
| 第６巻
ハリーポッターと謎のプリンス Harry Potter and the Half-Blood Prince |
「名前を言ってはいけないあの人」の復活が原因で魔法界では不可解な事件が頻発。
ハリーは分霊箱の存在を知り全部で７つあると分かる。 |
ドラコ・マルフォイ、夜の闇横丁、分霊箱（不死の力を秘めて７つある）魔法薬学、半純血（謎）のプリンス、スネイプ |
| 第７巻
ハリーポッターと死の秘宝 Harry Potter and the Deathly Hallows |
ハリー、ロン、ハーマイオニーは分霊箱を探す旅へ出かける。旅の途中、「死の秘宝」の伝説を知る。 | 分霊箱、闇の組織、死の秘宝（ニワトコの杖、蘇りの石、透明マント）、ハリーの母（リリー） |
秘密の部屋へのドア
魔法省
ハリーポッター・スタジオツアーに潜入
ハリーポッター・スタジオツアーは、イギリス・ロンドン近郊の町「ワトフォード」にあるワーナー・ブラザーズのスタジオ内に設けられた「ハリーポッター展示施設」です。映画で実際に使用されたセットや小道具、衣装などが展示されています。ここでは見逃せないポイントを７つにしぼって解説しました。
WARNER BROS. Studio Tour London
The Making of Harry Potter（メイキング・オブ・ハリーポッター）
住所：Studio Tour Drive, Leavesden, WD25 7LR
行き方： ロンドンユーストン駅からワトフォード・ジャンクション駅まで20分、そこからバスに乗り換えて15分
オフィシャルHP
https://www.wbstudiotour.co.uk/
①The Great Hall 大広間
ホグワーツ魔法学校のグレート・ホールは、祝宴、舞踏会、決闘の舞台となった大広間です。城で最も忘れがたい場所の１つとなりました。
The House Point Counter 学寮点数カウンター
４つの学寮の点数カウンター
| Gryffindor
グリフィンドール |
Hufflepupp
ハッフルパフ |
Ravenclaw
レイブンクロー |
Slytherin
スリザリン |
The Owl Podium フクロウの演壇
この演壇はダンブルドアが使っていたもので、本物の金と何年もかけて溶かしたロウで覆われています。
フクロウの演壇とホグワーツ魔法学校のスタッフ
The Hogwarts Staff ホグワーツスタッフ
ホグワーツ魔法学校の教授陣
Costumes 衣装
４つの学寮の制服、舞踏会のドレスなど
ホグワーツ魔法学校の制服
②Gryffindor Boy’s Dormitory グリフィンドール男子寮
グリフィンドール談話室から螺旋階段を上ると、グリフィンドール男子寮があります。ハリーは、ロン、ネビル、シーマス、ディーンと部屋をシェアしていた。
グリフィンドール男子寮
③Gryffindor common room グリフィンドール談話室
ハリー、ロン、ハーマイオニーがホグワーツに入学した１年生のとき、グリフィンドールの談話室のドアを開けたのは、”Caput Dracoins”という合言葉でした。
談話室にはマクゴナガル先生の若いときの写真や魔法界ワイヤレス・ネットワークから放送されるニュースを受信するラジオがあります。
グリフィンドール談話室
The Golden Egg 金のたまご
ハリーがTriwizard トーナメントの最初の課題で手に入れた金のたまごです。
The Invisibility Cloak 透明マント
透明マントにはケルトのシンボルと古代のルーン文字がプリントされています。
古代の人々はルーン文字を刻んだ木片や石を護符にして願いを叶えたり、未来を予言する道具にしていました。ルーン文字は「勝利、魔除け、予言」の３つの力を備えています。
④Dumbledore’s Office ダンブルドアの書斎
校長のダンブルドアが静養と研究のために用いた書斎です。この部屋はホグワーツの最も高い塔の１つにあり、ダンブルドアの宇宙と空への憧れがこの部屋の特徴になっています。
ダンブルドアの書斎
Dumbledore’s Bookshelves ダンブルドアの書棚
革で覆われたイギリスの何百冊もの電話帳が、ダンブルドアの書斎の本棚を埋めています。
The Sword of Gryffindor グリフィンドールの剣
剣そのものは購入しましたが、柄の部分のデザインは変更しました。
The Memory Cabinet 思い出のキャビネット
Dumbledore’s Telescope ダンブルドアの望遠鏡
⑤Potions ポーション（魔法薬学）
魔法薬学クラスはスネイプ先生、そして後に、スラグホーン先生が担当していました。教室の中は暗く、埃っぽい棚、奇妙な瓶とボトルが並んでいます。この教室はホグワーツの暗い地下の一角にあります。
魔法薬学クラス
Bunsen Burners ブンゼン（ガス）バーナー
生徒たちは、古いガス式のブンゼンバーナーを使って魔法薬を作っていました。
材料はおもに地元の肉屋から入手した焼いた動物の骨、乾燥させた葉や薬草など。
Gilded Archways 金色のアーチウェイ
真鍮の葉でできたアーチには、古代の錬金術のレシピから選ばれた薬の材料や希少鉱物のラテン語名と英語名が刻まれています。
鉛などの卑金属に人為的操作を加えることで、金や銀などの貴金属に変えること。
これを溶かした液体はあらゆる病気を治す万能薬になる。
伝説の錬金術師・フラメルは「賢者の石」の力で不老不死となり、今でも生きていると言われているよ。
ブンゼンバーナーと魔法薬
⑥Diagon Alley ダイアゴン横丁
ホグワーツ魔法学校で使う教科書や学用品が売られている商店街。J.K.ローリングはチャールズ・ディケンズの作品に出てくる通りからインスピレーションを受けたそうです。
ダイアゴン横丁
Weasley’s Wares ウィズリー・ウェア
→フレッド＆ジョージの店：お茶目でユーモアのセンスたっぷりの商品を扱っています
Gringotts Bank グリンゴッツ銀行
Ollivanders Wand Shop オリバンダース杖店
→ハリーが『ハリーポッターと賢者の石』の話の中で杖を購入したお店です
オリバンダース杖店
⑦Platform 9 3/4 ＆ Hogwarts Express プラットフォームと列車
プラットフォーム９と3/4 ＆ ホグワーツ特急
ホグワーツ特急は生徒をホグワーツ魔法学校へ運ぶための機関車で、プラットフォーム９と３/４から発車します。プラットフォームの撮影は、実際にロンドンにあるキングス・クロス駅構内で行われていました。しかし『ハリーポッターと死の秘宝Part２』のプラットフォームの撮影は、ここでサウンドステージが再現され線路と列車が完備されました。
ホグワーツ特急
ハリーポッターシリーズでホグワーツ魔法学校へ向う「駅のプラットフォーム」として撮影された場所がロンドンのキングス・クロス駅です。実在しないホームですが、映画の撮影場所として使用されたためロンドンの人気観光スポットになっています。隣にはハリーポッターの商品を扱うショップもあります。
ロンドンのキングス・クロス駅（プラットフォーム）
London King’s Cross station（ロンドン キングス・クロス駅）
住所：Euston Road, London, Greater London N1 9AL
行き方：ヒースロー空港から地下鉄ピカデリー線で約１時間
オフィシャルHP
https://www.networkrail.co.uk/communities/passengers/our-stations/london-kings-cross/
Station Map
https://www.networkrail.co.uk/wp-content/uploads/2022/04/Kings-Cross-Station-Map.pdf
Harry Potter Shop at Platform 9 3/4
https://harrypottershop.co.uk/pages/platform934
・その他（動物、小道具、スポーツ、分霊箱）
The Animals of the Wizarding World 魔法界の動物
・Hedwig ヘドウィグ（白フクロウ）
・Scabbers スキャバー（ネズミ）
・Fang ファング（ハグリッドの犬）
・Crookshanks クルックシャンク（ハーマイオニーの猫）
使い魔
中世ヨーロッパでは、魔女は「使い魔」と呼ばれる小動物と暮らしていたと言われている。通常は猫などの小動物の姿をしていて魔女に従い、魔術を行う際に力を貸したりする。
ファング（犬）とハグリッドの小屋
・Philosopher’s Stone 賢者の石
・Goblet of Fire 炎のゴブレット
・The Triwizard Cup トリウィザード・カップ
・Time-Turner タイム・ターナー
・The Crystal Goblet クリスタル・ゴブレット
・Omnioculars 単眼鏡
・Remembrall リメンブラル（球）
・Deluminator デルミネーター
・Wands 魔法使いの杖
魔法の杖
魔法の杖は魔法使いには欠かせない小道具でした。杖の魔力については旧約聖書の「出エジプト記」の中でもモーゼの杖が蛇に変わったりするという奇跡が記されている。
・Golden Snitch ゴールデン・スニッチ
・Quidditch Bat クィディッチ・バット
・Bludger ブラッジャー
・Broomsticks 魔法使いのほうき
魔法の乗り物（ほうき）
ほうきは古来より魔力を帯びた存在としてみなされていて、魔女が空を飛ぶための道具として使用されていた。
・Snake（Nagini）ヴォルデモートの蛇
・Tom Riddle’s Diary トム・リドルの日記
・Marvolo Gaunt’s Ring マーヴォロ・ゴーントの指輪
・Salazar Slytherin’s Locket サラザール・スリザリンのロケット
・Helga Hufflepuff’s Cup ヘルガ・ハッフルパフの杯
・Rowena Ravenclaw’s Diadem ロウェナ・レイブンクローの髪飾り
・Harry Potter ハリーポッター（稲妻の傷跡）
聖杯伝説
イエス・キリストが最後の晩餐で用いた杯のこと。聖杯にはあらゆる傷病を癒やす力があり、生命の水が湧き、飲むと永遠の命が得られると言われている。
分霊箱（７つのアイテム）
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まとめ
ハリーポッターファンに大人気のスタジオツアー（ロンドン）とプラットフォーム9と3/4の撮影場所であるキングス・クロス駅をご紹介しました。観光を満喫するために基礎知識として簡単な本のあらすじと主要な人物、アイテムなども解説しました。ハリーポッターに出てくる知っておくべき魔法の種類や用語などは以下の記事に掲載しています。併せてどうぞ。
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