【セントポール大聖堂】歴史と見どころ【ロンドン観光】

セントポール大聖堂は1666年のロンドン大火で焼失した後、建築家クリストファー・レンの設計によって再建されました。バロック様式を基礎としながらギリシャ・ローマ神殿のような新古典様式のファサード、ルネッサンス様式のドームが特徴。著名人が眠るセントポール大聖堂はロンドンの観光名所になっています。

 

セントポール大聖堂|歴史

 

セントポール大聖堂は、ロンドンの金融街(シティ・オブ・ロンドン)にある世界的に有名な大聖堂です。壮大な建築と歴史的な重要性から多くの観光客が訪れます。

 

セントポール大聖堂3つの特徴

建設と設計: セントポール大聖堂は1666年のロンドン大火で焼失した後、1675年に建設が始まり、クリストファー・レンが設計を手がけました。この教会は以前の大聖堂の跡地に建てられ、英国国教会の中心的な教会としての役割を果たしました。

 

建築様式: セントポール大聖堂はバロック様式をベースにしながら、ルネッサンス様式のドームや、新古典様式のファサードなど異なる様式を採り入れた建築物として知られています。特にドームのデザインが印象的で、その高さは111メートルにも達します。

 

歴史的な出来事: 1666年のロンドンの大火後、建築家クリストファー・レンによって大聖堂の修復作業が行われた。クリストファー・レンは王族と国家に携わる建築家で、セントポール大聖堂のほかにもハンプトン・コート・パレスやケンジントン・パレス、グリニッジ天文台なども手がけました。

 

 

セントポール大聖堂(フロア)

 

ファサード:建物正面はギリシア・ローマの神殿のような新古典様式のデザイン

身廊:会衆が集う場所で、大聖堂にまつわる歴史の祈念碑がある

洗礼盤:白大理石でできていて、洗礼式で使用される

ドーム:三部構造で、ドーム内部には回廊が設けられている

聖歌隊席:聖歌隊席と身廊の間には通常なら内陣障壁(仕切り)が置かれるが、セントポールには遮るものがない

モザイク:教会の内側を装飾することで、旧約聖書の天地創造などが描かれている

主祭壇:王室との繋がりが強く、国家的な式典や伝統行事が行われる

礼拝堂:小さな礼拝堂がいくつかある

クリプト(地下納骨堂):セントポール大聖堂の再建者クリストファー・レンのほかにもウェリントン公、アレクサンダー・フレミング、ホレーショ・ネルソンなど著名人が埋葬されている。

 

 

 

セントポール大聖堂の歴史

 

最初のセントポール大聖堂は604年ケント王エセルバートにより創建されました。680年頃にはロンドン司教の聖エルケンウォルドが大聖堂を再建します。何度か焼失と再建を繰り返しますが、現在の大聖堂は1666年のロンドン大火の後、1675年から1711年にかけて再建された大ドームと2つの塔が特徴の建築物です。

 

・最初のセントポール大聖堂(604):聖パウロに奉献された最初の大聖堂

・旧セントポール大聖堂(1087):ウィリアム1世の命により焼失した聖堂を再建

・新セントポール大聖堂(1675):クリストファー・レンの設計による現在の大聖堂

 

 

 

ヘンリー8世と英国国教会

ヘンリー8世(在位1509年~1547年)がカトリック教会の支配から逃れるために英国国教会を設立し、ローマ教皇から破門されました。セントポール大聖堂は、ヘンリー8世によるイングランドの宗教改革後に建造されることになった最初の大聖堂でした。

 

英国国教会

・イングランド王国で1534年に成立したキリスト教会

・政治的な問題(ヘンリー8世の離婚)が原因となってカトリックと分離したため、カトリック教会の教義自体は否定せず典礼的には共通点が多い。

・イギリスの統治者である国王が教会の首長(現在はチャールズ3世国王)

・英国国教会の大主教であるカンタベリー大主教はジャスティン・ウェルビー

 

セントポール大聖堂

・英国国教会はカトリックとプロテスタントの中間に位置づけられています。

・主教と司祭がいて、伝統的なやり方で洗礼式と聖餐式を執り行っています。

・礼拝は常に英語で行われており、司祭は結婚が許され、叙階は男女の別なく可能です。

・身分や信仰に関係なく、すべての人に奉仕する精神が表現されています。

 

 

セントポール大聖堂

国王チャールズ2世の命により再建を依頼された建築家クリストファー・レン。彼の手がけた大聖堂は、ルネッサンス様式の大きなドームが特徴です。

 

住所:St Paul’s Cathedral, St Paul’s Churchyard, London EC4M 8AD

行き方:地下鉄セント・ポールズ駅下車

オフィシャルサイト

https://www.stpauls.co.uk/

 

 

 

 

セントポール大聖堂|見どころ

 

王室建築家クリストファー・レンの傑作セントポール大聖堂は、ロンドン大火の焼失が原因で1675年から35年の歳月をかけて再建されました。大きなドームが特徴で観光スポットにもなっている大聖堂の主な見どころをご紹介します。

 

ドームと展望台:

セントポール大聖堂の最も特徴的な部分はそのドームです。訪問者は内部を階段で登り、最上部からはロンドン市内を一望することができます。

 

内部の美術と装飾:

内部には多くの美術作品や装飾があります。特に有名なのが、ジェームズ・トムソンによる”The Light of the World”という絵画です。

 

クリプト:

地下には、歴代の著名人や重要な人物の墓が多数あります。クリストファー・レン自身もここに埋葬されています。

 

礼拝と音楽:

セントポール大聖堂は日々の礼拝や様々な音楽イベントが行われる場所でもあります。特にクリスマスやイースターの時期には、特別な礼拝が行われます。

 

 

これまで行われた国家的な典礼行事

・ネルソン提督の埋葬(1806)

・ウェリントン公の葬列(1852)

・ビクトリア女王即位60周年記念式典(1897)

・ウィンストン・チャーチル元首相の葬儀(1965)

・チャールズ皇太子(現国王)とダイアナ妃の結婚式(1981)

・マーガレット・サッチャー元首相の葬儀(2013)

 

セントポール大聖堂・見どころ(ドーム)

 

セントポール大聖堂は大きなドームが特徴でロンドン観光名所にもなっています。教会のドーム建築はバチカンのサンピエトロ大聖堂やフィレンツェのドゥオーモなど数多くありますが、イギリスでは珍しい建築様式です。

 

ドーム

・高さ111.3メートルで世界の大聖堂の中でも最大規模の1つとされている

・重さは約65,000トン

・ドーム下の空間では最も重要な儀式とされている聖餐式(礼拝)が行われる                                                                                                                     

・大きな球体のドームに十字架が載せられている

 

 

三部構造

金の回廊:大聖堂フロアから85m(階段で528段上)
石の回廊:大聖堂フロアから53m(階段で376段上)
ささやきの回廊:大聖堂フロアから30m(階段で257段上)

 

 

セントポール大聖堂・見どころ(モザイク)

 

教会の内側をモザイクで装飾することは東方正教会では盛んに行われてきましたが、西ヨーロッパでは珍しいとされています。かつてビクトリア女王から「みすぼらしくて敬虔さが感じられない」と言われたことがきっかけで、ウィリアム・ブレイク・リッチモンドのデザインを使用して聖歌隊席の天井と壁を装飾しました。

 

 

天井には旧約聖書の天地創造の物語、壁には大天使ガブリエルが聖母マリアのもとを訪れてイエスを懐妊したことを知らせる受胎告知の場面が描かれている。

 

 

セントポール大聖堂・見どころ(クリプト)

 

セントポール大聖堂の地下には位の高い聖職者や貴族、著名人が埋葬されています。トラガルファーの戦いを指揮したネルソン提督、ワーテルローの戦いでナポレオンを破ったウェリントン公といった国民的英雄のほか、大聖堂の設計者クリストファー・レンもここに葬られています。

 

クリストファー・レン                        1632年に牧師の息子として生まれた。当初は数学と天文学を修めた大学教授だったが1660年頃(王政復古)建築家に転身した。フランスでヨーロッパ最新の建築を学び、国王チャールズ2世(在位1660~1685)の命によりロンドン大火で焼失したセントポール大聖堂の再建を手がけた。1688年から1689年にかけて起こった名誉革命後も王室からの寵愛を受けてハンプトン・コート・パレスなどの設計を手がけた。

 

 

名誉革命とは?

イングランドで起こったクーデター事件。権力絶対主義のジェームズ2世(在位1685~1688)が王位から追放され、ジェームズ2世の娘メアリー2世とその夫ウィリアム3世が国王に即位した。これにより国王の権限が制限され、英国国教会の国教化が確立し、イギリスにおける議会政治の基礎が築かれた「権利の章典」を制定した。

 

 

まとめ

 

セントポール大聖堂の歴史や見どころについて紹介しました。大きなドームには回廊が巡らされており、大聖堂の正面には当時君主であったアン女王の像も置かれています。ロンドンのウェストミンスター寺院と並び、王室や国家と繋がりの深い教会でロンドン市民に親しまれてきました。

 

 

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