おすすめ翻訳講座【入門レベル向け・読むべき英文法書】

前回のブログでは翻訳の仕事についての基礎知識を簡単に説明しました。翻訳は大きくわけて実務、出版、映像の3分野に大別することができます。翻訳者として仕事をするには英語力や翻訳のスキルが必要になります。今回は、実際に私が受講したおすすめの翻訳講座と書籍をご紹介します。どの分野に進むとしても翻訳者に必要な英語読解力(英日翻訳の場合)と翻訳スキル(訳し方)は習得する必要があります。

 

おすすめ翻訳講座(入門レベル)

 

翻訳講座(入門レベル):

英語力が英検2級以上で入門レベルの「翻訳スキル」が学べる講座となっています。

 

・翻訳入門〈ステップ18〉 (フェローアカデミー)

 

私はフェローアカデミーの通信講座「翻訳入門〈ステップ18〉」通常コースで学びました。通信講座は通学と比べると費用が安くすみ、時間や場所も選ばずに学習できるためおすすめです。

 

・翻訳入門〈ステップ18〉とは?

翻訳の経験がない方、英文解釈力を強化したい方、どの分野にも通じる翻訳の基礎を身につけたい方に最適。18項目からなる「翻訳の英文法」で文法が苦手な方にもおすすめです。

 

 

 

「STEP18」の内容

 

1:英文解釈から翻訳へ

2:代名詞

3:関係代名詞

4:無生物主語

5:受動態

6:不定詞

7:動名詞

8:分詞構文

9:時制

10:完了時制

11:接続詞

12:比較表現

13:否定構文

14:前置詞

15:仮定法

16:会話文

17:長文

18:総仕上げ

 

 

実際に使用したテキストの中から抜粋して学習内容をご紹介します。学習の進め方はテキストを読み、添削課題を翻訳して提出。添削結果が届いたら解説と訳例で復習します。ここでは関係代名詞について取り上げたいと思います。

 

関係代名詞(基本知識)

  主格 所有格 目的格
who whose whom(省略可能)    
物・動物 which whose/ of which which(省略可能)
人・物・動物 that whose/ of which that(省略可能)
なし what ―― what

 

 

The man who is sitting at the desk is the secretary.

机のところに座っている人が秘書です。→The man is sitting at the desk.(主語

 

 

The man whom you see at the desk is the secretary.

机のところに見える人が秘書です。→You see the man at the desk.(目的語

 

 

 

 

複雑な関係代名詞(連結型)

 

3-2-3 連結型のタイプをどう訳すか

 

①二重制限

This is the only guide book (that) I was recommended to read which is really useful.

これは、①私が読むように薦められた案内書のうち②本当に役立つ唯一の本です。

 

*薦められた本のうち、さらに本当に役に立つ本だと限定されている

 

 

 

②並列

This is the only guide book that I was recommended to read and which is really useful.

これは、①私が読むように薦められた唯一の案内書で、しかも本当に役立つ唯一の案内書です。

 

*薦められたのも役立つのも一冊の本

 

 

同じ先行詞に対して関係代名詞節の次にまた関係代名詞節がつながっている文に出会うことがあります。なお、ひとつの文で関係代名詞が等位接続詞なしで2つ用いられていても、先行詞が異なる場合はこの用法はありません。

*参考:翻訳入門〈ステップ18〉 (フェローアカデミー)

 

 

 

 

 

翻訳学習者向け書籍(英文法)

 

英文をもっと深く理解したい、英語の読解力を向上させたい翻訳学習者におすすめなのが『英文解釈教室【改訂版】』(研究社・伊藤和夫著)です。この書籍は英文解釈のために英語のセンテンスを統一的・体系的にとらえ、その構造と内容の明確な把握を目指しています。

 

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英文解釈教室【改訂版】

 

 

英文解釈教室【改訂版】

♦主語と動詞 ①   S・・・V(1)

②   S・・・V(2)

③   (S+S)+ V  

④   To不定詞 / -ing / That  etc ・・・V  

♦目的補語 ①   第5文型の意味 (SVOC=名詞、形容詞)  

②   目的補語の形態 (SVOC=[原形]不定詞、[現在/過去]分詞、前置詞句、節)  

③   目的補語の識別(SVO[M]C:  M=副詞的修飾語で前後のOやCを修飾) 

♦that ①   名詞節と接続詞(that [M] S+V:  M=副詞要素がthat節のVにかかる) 

②   That節―名詞節(that節[名詞節]=C またはO) 

③   名詞+that節(that=関係代名詞、接続詞の場合は同格名詞節

④   That節―副詞節(SVOCの要素で欠けるものがない場合)

♦what ①   what関係[疑問]代名詞(関係代名詞は名詞節=S,O,C) 

②   what節の特殊構文(what…is [was].  現在[昔]の・・・)

③   what―疑問[関係]形容詞  

♦倒置形 ①   否定の副詞+V+S、V[助動詞]+S+V  

②   M[形/副/前] +V+S  etc ・・・  

③   O[名詞] +S+V  

④   特殊構文の倒置形(There + V +[M] + S)など  

♦同格構文 ①   H+A 

②   A=代名詞、etc.(同格語句) 

③   H=不定詞、what節、etc.(被修飾語) 

④   副詞的目的格(前置詞を伴わずに副詞の役目をしている)

♦It … that … ①   It + V + that  

②   It(形式主語)… 名詞節(真の主語 that/whether

③   強調構文(名詞[要素] または副詞[要素] が強調される)

♦意味上の主語 ①   S’[意味上の主語] + to 不定詞  

②   S’[意味上の主語] + 分詞、etc.(従属節が分詞構文) 

③   S’ [所有格/目的格] + 動名詞 (動名詞-ingは名詞類になり、SOCの働きをする) 

④   名詞構文  

♦関係詞 ①   主格の関係詞(関係詞+[M]+V、関係詞+[M]+SV Mが関係詞節内のVにかかる)  

②   目的格の関係詞(1) 

③   目的格の関係詞(2) 

④   関係詞の省略  

♦修飾語の位置(1) ①   H[名詞]・・・(句)・・・M[形容詞、前置詞句、不定詞、分詞、関係詞節など]  

②   H[名詞]・・・(節)・・・M[前置詞句、関係詞節など]

③   H(S) [名詞] + ・・・M[不定詞、名詞、前置詞句、関係節など]  

♦修飾語の位置(2) ①    [副詞句・節] + [副詞句・節]・・・H(+)  

②    [S+V] + [副詞()()など] 

③    [副詞()など] + H(句・節・文) 

♦比較の一般問題 ①    ・・・than [as] + 語・句・節  

②    ・・・than [as] + (S) + V  

③    ・・・A than B  

♦比較の特殊問題 ①    no 比較級[so] … than[as]   

②    no [not] less / more than,  etc.   

③    the + 比較級 +SV…,  the + 比較級 +SV~  

♦共通関係 ①    文の主要素の共通関係(and / or)  

②    修飾語の共通関係  

③    and () B  

④    (++) (A’ + ’)  

♦挿入の形式 ①    語句の挿入 ― andif  

②    節の挿入 ― whatas  

③    +Vの挿入  

 

 

 

修飾語の位置(1)

 

②H[名詞]・・・(節)・・・M[前置詞句、関係詞節など]

 

There was a rule which the new king made and whichthe English did not like.

新しい国王が作り、英国人が嫌った規則が1つあった。

 

*関係詞節①②が等位接続詞[and]によって結ばれた並列関係

*関係詞は格が異なっても(名詞格/目的格など)同種のもの→who[whom], which[which]が用いられるのが原則である。

 

 

 

Can you mention anyone that we know who is as talented as he?

我々の知っているで、彼と同じくらい才能のあるの名をあげられるか。

 

*①②の関係詞節が名詞にかかる二重限定。関係詞は別種のもの

*②の関係詞も制限用法のためカンマは不要

 

 

英文解釈教室の説明だと、修飾語の位置(1)に関係詞節の並列関係と二重限定の解説が上記のように掲載されています。英文をもっと深く理解したい、英文の読解力を向上させたい人におすすめの書籍ですが難易度は高めです。

*参考:『英文解釈教室【改訂版】』(研究社・伊藤和夫著)

 

 

 

 

◆覚えておきたい基本的な文型と品詞【句・節】

S=主語

V=動詞

O=目的語

C=補語

M=修飾語

名詞【句】to不定詞、動名詞【節】主語、目的語、補語になる名詞節、同格になる名詞節、

形容詞【句】to不定詞、分詞、前置詞+名詞【節】関係代名詞・関係副詞が導く形容詞節

副詞【句】to不定詞、分詞、前置詞+名詞【節】副詞として働く副詞節

 

 

主語または目的語になることが出来るのは名詞(類)だけである。

補語には名詞(類)または形容詞(類)が使われることが多い。

形容詞(類)は名詞の内容を詳しく説明する役目を果たす。

副詞(類)は動詞が表す行動などの程度や様子をくわしく説明する役目を果たす。

 

 

不定詞とは動詞原形の前にtoをつけたもので3種類の使い道がある。

 

  • 名詞のようなつかい道(名詞的用法)→主語、目的語、補語になる。
  • 形容詞のようなつかい道(形容詞的用法)→形容詞のように名詞をくわしく説明する。
  • 副詞のようなつかい道(副詞的用法)→目的、結果などを表す。

 

 

動詞の原形に~ingをつけると、名詞の特徴をもつ単語「動名詞」をつくることができる。

 

・動名詞は名詞の働き 主語、目的語、補語になる。

動名詞で始まる句は主語や目的語になることができるため、動名詞で始まる句は「名詞句」

 

 

分詞とは動詞の原形を変化させてできた単語で「現在分詞」と「過去分詞」がある。

 

・現在分詞(~ing):進行形の意味を表し、名詞のことを説明する。→形容詞の役割

・過去分詞(~ed):受身の意味を表し、名詞のことを説明する。→形容詞の役割

現在/過去分詞で始まる句は「形容詞句」(名詞を説明)または「副詞句」(分詞構文)になる。

 

 

まとめ

 

翻訳者に必要な翻訳入門レベルの英語解釈力や翻訳スキル(訳し方)を向上させるために役に立つ教材をご紹介しました。費用が安く抑えられる書籍を利用して独学で英文法を学ぶのも良いですが、翻訳スクールだと実際にどこをどう間違えたのか細かく添削してもらえるため英文法の深い理解だけでなく訳し方のスキルも習得できます。

 

 

 

 

 

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→つまり、中学レベルの英語の基礎練習が不足しているから英語が話せないのです。

英語は積み重ねの学問なので基礎で躓くと挫折の原因になります。

 

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