【イギリス2大教会】ウェストミンスター寺院VSセントポール大聖堂を解説

イギリスの2大教会であるウェストミンスター寺院とセントポール大聖堂を取り上げます。どちらも英国国教会に属していて英国王室との繋がりが深く、国家的な典礼行事や儀式、著名人の埋葬地として知られています。ロンドンの人気観光スポットでもあり、二つの教会を比較しながら解説します。

 

ウェストミンスター寺院VSセントポール大聖堂(比較)

 

ウェストミンスター寺院とセントポール大聖堂(トラベルデータ)

ウェストミンスター寺院 セントポール大聖堂
教会建築 ゴシック様式

飛び梁

ステンドグラスのバラ窓

バロック式がベース

ルネッサンス様式のドーム

新古典様式のファサード

歴史・特徴 11世紀エドワード懺悔王が創建

英国王の戴冠式

英国王室の結婚、葬儀

604年ケント王セルバートが創建

1087年ウィリアム1世が再建

クリストファー・レンの設計

見どころ 王家や著名人の墓所(身廊、翼廊)

聖エドワード懺悔王の礼拝堂

戴冠式の場

ドームと展望台(内部には回廊)

内部の美術と装飾

クリプト(地下納骨堂)

 

 

ウェストミンスター寺院:西扉口

ヨーロッパはキリスト教の聖地エルサレムの西に位置するため、通常東に向って主祭壇が築かれ、西側の扉が正面の出入口となる。ただしウェストミンスター寺院の場合、観光客が多いため入口が北、出口が西となっている。

 

セントポール大聖堂:ファサード

セントポール大聖堂のファサード(建物正面)は、新古典様式でギリシャ・ローマ神殿のようになっている。異教の神を祀るデザインがキリスト教の建築様式に取り込まれている。

 

 

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ウェストミンスター寺院VSセントポール大聖堂(見どころ)

 

ウェストミンスター寺院とセントポール大聖堂を比較して見どころを解説します。

 

イギリス2大教会の見どころ

ウェストミンスター寺院 セントポール大聖堂
教会内部 身廊、北・南翼廊、主祭壇、聖歌隊席、礼拝堂、回廊、チャプターハウス、ピクスチェンバーなど 身廊、洗礼盤、ドーム、聖歌隊席、主祭壇、礼拝堂、モザイク、クリプト(地下納骨堂)など
典礼行事 歴代国王の戴冠式と椅子

結婚式や葬儀、埋葬

国家的な式典や伝統行事

結婚式や葬儀、埋葬

王家や著名人の葬儀・墓所

 

イギリス歴代王・王女、科学者、政治家、著名人、文学者の墓所(ポエツコーナー) クリストファー・レン(設計者)、政治家、軍人、聖職者、貴族、著名人の墓所

 

ウェストミンスター寺院

 

教会内部(ウェストミンスター寺院)

 

身廊、北翼廊、南翼廊ほか

・身廊:科学者、物理学者、著名人の埋葬(アイザック・ニュートンなど)

・北翼廊:政治家・首相の像と埋葬(ウィリアム・グラッドストンなど)

・南翼廊:ポエツ・コーナー(ジェフリー・チョーサーなど詩人や文学者の埋葬)

・主祭壇や礼拝堂

 

ウェストミンスター寺院(ポエツ・コーナー)

 

教会内部(セントポール大聖堂)

 

ドーム、モザイク、クリプトほか

・ドーム:三部構造で、ドーム内部には回廊が設けられている

・モザイク:教会の内側を装飾することで、旧約聖書の天地創造などが描かれている

・クリプト:地下納骨堂にはセントポール大聖堂の再建者クリストファー・レンのほかウェリントン公など著名人が埋葬されている。

・主祭壇や礼拝堂

 

セントポール大聖堂(ドーム)

 

典礼行事(ウェストミンスター寺院)

 

戴冠式と椅子

・戴冠式の始まり:エドワード懺悔王の次の王位継承者(ウィリアム征服王)を世に示すために盛大な戴冠式が行われた。

・運命の石:戴冠式の椅子に嵌め込まれた石。エドワード1世がスコットランド侵攻で持ち帰った戦利品で、以来英国王の戴冠式で使用されています。

 

ウェストミンスター寺院(戴冠式の場)

 

典礼行事(セントポール大聖堂)

 

国家的な伝統行事

・英国国教会:ヘンリー8世が政治的な問題(離婚)でカトリック教会から破門され、1534年に英国国教会を設立しました。

・ビクトリア女王即位60周年記念式典や英国王室の結婚式、日々の礼拝や音楽イベントが行われる場所でもある。

 

セントポール大聖堂

 

王家や著名人の葬儀・墓所(ウェストミンスター寺院)

 

イギリス歴代国王ほか

・エドワード懺悔王:1161年に聖徒認定を受け、主祭壇後ろの聖廟に埋葬されています。歴代の国王や女王、科学者、政治家、音楽家、文学者など多くの著名人の墓所でもあります。

 

ウェストミンスター寺院(アイザック・ニュートンのお墓)

 

王家や著名人の葬儀・墓所(セントポール大聖堂)

 

政治家・軍人ほか

・ネルソン提督、ウェリントン公、ウィンストン・チャーチル、マーガレット・サッチャーなど著名な軍人や政治家の葬儀が行われ、墓所となっています。セントポール大聖堂を設計した建築家クリストファー・レンもここに埋葬されています。

 

セントポール大聖堂(アン女王の像)

 

ウェストミンスター寺院VSセントポール大聖堂(教会のイロハ)

 

ウェストミンスター寺院もセントポール大聖堂も歴史的に重要な役割を担ってきたイギリスの2大教会です。私たち日本人にはあまり馴染みのないキリスト教のイロハを解説します。

 

イギリスの教会・大聖堂

イギリスで見かける多くの教会はゴシック様式です。先が尖ったアーチ、飛び梁、バラ窓が特徴のゴシック様式の教会は、フランスから13世紀頃に伝わってきました。それ以前は、ほとんどの教会はノルマン様式で建てられていました。ウェストミンスター寺院のようにもともとノルマン様式だったものをゴシック様式に変更した教会も少なくありません。

 

教会・大聖堂の教区

大聖堂と司教区

カトリックや英国国教会は教区という教会行政単位に分かれて活動を行っています。各教区は司教によって治められていて、各教区の中心になっている立派な教会のことを大聖堂と言います。そのため大聖堂には司祭が座るための椅子や司教座が置かれています。ちなみにセントポール大聖堂は、英国国教会ロンドン司教区の大聖堂です。

 

教会・大聖堂の特徴

西側扉

ヨーロッパはキリスト教の聖地エルサレムの西に位置するため、外観は西側が最も華やかです。また、通常東側に主祭壇が築かれます。

 

身廊と側廊

教会の東西を結ぶ長い廊下のことを身廊と言います。ゴシック様式の教会では天井は高く、大きな窓からステンドグラス越しに光りが取り入れられるようになっています。大きな教会になると身廊の左右に並行して両側に側廊があります。

 

翼廊

西ヨーロッパの教会は、上下が長いラテン十字の形をしています。翼廊とは南北に突き出た短い腕にあたる部分で身廊と交差する部分をクロッシングと言います。

 

聖域

教会内で最も神聖な場所であり、通常は教会の東端に位置しています。聖域には主祭壇が置かれ、礼拝や儀式が執り行われます。

 

聖歌隊席

身廊と聖域の間に設けられている場所で、聖歌隊が聖歌を歌ったり、聖職者が礼拝を行います。大聖堂に不可欠な司教座もここに置かれています。通常、身廊と聖歌隊席の間には内陣障壁と呼ばれる仕切りがあります。ちなみにセントポール大聖堂にはこの仕切りがありません。

 

回廊とチャプターハウス

回廊とは、修道士が日常生活を送った場所のこと。ウェストミンスター寺院はもともと修道院であったため、修道院の会議場であったチャプターハウスと回廊が備えてありました。

 

クリプト(地下納骨堂)

教会の地下は、地下聖堂(埋葬室)として利用されます。セントポール大聖堂には位の高い聖職者や貴族、軍人、政治家、著名人などが葬られています。

 

 

ウェストミンスター寺院

住所:The Chapter Office, Westminster Abby, 20 Dean’s Yard, London,  SW1P 3PA

行き方:地下鉄 Westminster 駅下車

オフィシャルサイト

https://www.westminster-abbey.org/

 

 

セントポール大聖堂

住所:St Paul’s Cathedral, St Paul’s Churchyard, London EC4M 8AD

行き方:地下鉄セント・ポールズ駅下車

オフィシャルサイト

https://www.stpauls.co.uk/

 

 

 

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まとめ

イギリス2大教会のウェストミンスター寺院とセントポール大聖堂を取り上げて解説しました。どちらも英国国教会に属し英国王室ゆかりの教会として知られています。日々の礼拝だけでなく国家的な典礼行事や儀式(結婚式や葬儀)が行われる場所で、イギリス国内だけでなく世界中から観光客が訪れます。

 

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